Course title
Q07202002
Design Ergonomics

TANAKA Minami Click to show questionnaire result at 2018
Course description
工業の設計時に主体となる人間が快適に対応するために、人間の生理的、行動的要素が人間工学として体系化されている。複雑化が進む工業製品の人間と機器との接点であるインターフェースの設計では、さらに人間の心理的、認知的な要素を考慮するため、人間工学、心理学、生理人類学、認知科学等にかかわる学際的な領域として講義する。
Purpose of class
人間が快適に機器を操作するための設計、デザインでの取り組みを概観し、その重要性を理解するとともに、評価方法を知る。
Goals and objectives
  1. デザインにおける人間要素(生理・心理・身体)考察の区分を理解し、専門用語を適切に使えるようになる。(評価方法:学期末試験)
  2. 製品・環境と人間の理想的インタラクションを適切に設計するための具体的な方法がを体験を通して身につけることができる。(評価方法:授業後小レポ)
  3. デザインへの人間要素の導入方法を理解し、適切な評価方法を選べるようになる。(評価方法:授業後小レポ、学期末試験)
  4. SD法によるイメージ調査と因子分析を組み合わせ,人間のイメージ認識を分析できるようになる。(評価:大レポート)
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. ガイダンス、デザインエルゴノミクスとは
・学習する内容
・この授業の約束
・デザインエルゴノミクスとは
・エルゴノミクスと人間工学
・マン-マシンシステム

人間の特性-1 身体と行動
・人間のしくみと特性
・身体的特性
・生理的特性
・心理的特性
〔予習〕教科書 第1章~3章を読んでおく 60minutes
〔予習〕身の回りの製品で「使いにくい」と感じるものを探し、なぜなのか考察してみる 40minutes
〔授業後小レポート〕朝からの行動をマズローの欲求5段階にあてはめて考察してみる 20minutes
2. 人間の特性-2 人間の受容器と表示器
・視覚の特性と視覚表示器
・聴覚の特性と聴覚表示器
・触覚の特性と触覚表示器
〔予習〕教科書 第4章を読んでおく 60minutes
〔予習〕上方への眼球の飛越運動を試し、左右の飛越運動と比較してみる 40minutes
3. マンーマシン系-1 操作器とフィードバック
・操作器とは  
・手による操作、足による操作  
・操作感
・操作器の寸法と形状  
・マンーマシンインタフェースの配置
・コントロール卓とVDT  
・操作器と表示器のコーディネーション  
・操作順序と配置
〔予習〕教科書 第5章、第6章を読んでおく 60minutes
〔予習〕スマートフォンで使いにくいインターフェースを探してみる 40minutes
4. マンーマシン系-2 スピード
人間の処理能力に適したスピードとは
・人間の情報処理時間
・機械から次々と情報が提示される場合の問題
・機械の応答時間、作動速度
〔予習〕教科書 第7章を読んでおく 30minutes
〔予習〕定規ゲームを、左手や疲労時で試し計測するので、落下距離から反応時間を求める式を作っておく 40minutes
5. 漏洩物と物理的環境
・人体に影響のある漏洩物
・その影響と対策
・物理的環境
・オペレーターに不快感を与える環境
〔予習〕教科書 第9章を読んでおく 60minutes
40minutes
6. 信頼性設計
・異常事態への機械側の対応
・Fail safe
・Fail down
・Fault tolerant
・Fail stop
・Fail soft
マンーマシン系-3 インターフェースとインタラクション
操作手順と駆動方式
・ユーザーのセグメンテーション
・使いやすさに関する設計の原則
・対話型システム
〔予習〕教科書 第13章を読んでおく
〔予習〕教科書 第8章を読んでおく
60minutes
〔予習〕フールプルーフ、フェイルセーフの実例を抽出し、自分なりに分類しておく
〔予習〕同じ機械で、対話式とバッチ処理方式の双方の事例を探しておく
30minutes
7. 試験と解説 人間工学専門資格認定試験ガイドブック(2017年度版)II.人間の特性、 III.人間の特性の計測・評価の項 240minutes
〔予習〕 30minutes
8. 感性を測る
・主観調査の方法
・SD法と実際
〔予習〕教科書 第14章IV 60minutes
〔大レポート〕内容解説と出題 300minutes
9. 人間工学の技法
・人間工学で使用する計測技法
・作業分析
  タスク分析、動作分析、注視点分析、プロトコル解析
〔予習〕教科書 第14章I,II 60minutes
〔予習〕動作分析、注視点分析の必要性をまとめておく 60minutes
10. 人間工学の技法
メンタルモデルとヒューマンエラー
・行動観察の必要性と実際
・官能検査と官能評価の違い
・官能評価とSD法の違い
〔予習〕教科書 第14章IV~VIIを読んでおく 60minutes
0minutes
11. 人間工学の技法
・生体負担の評価
・なぜ負担を測るのか
・直接計測できる値、計測できない値
・二重課題法
〔予習〕教科書 第14章IIIを読んでおく 30minutes
12. マンーマシン系-3 インターフェースとインタラクション
操作手順と駆動方式
・ユーザーのセグメンテーション
・使いやすさに関する設計の原則  ・対話型システム
〔予習〕教科書 第8章 60minutes
〔予習〕同じ機械で、対話式とバッチ処理方式の双方の事例を探しておく 30minutes
13. 個人差と個人内変動
・個人差と個人内変動
・共通をとるか、弱い方に合わせるか
・ユーザー層の分け方
・高齢者の身体機能低下
・障害者
・バリアフリーデザイン
・人間中心設計
・UX
〔予習〕教科書 第11章、第12章を読んでおく 60minutes
〔小レポNo.4〕プロトコル解析の結果からUDの必要性について考察する 30minutes
14. 人間工学の技法
・高齢者疑似体験によるタスク分析とプロトコル解析の実習
〔予習〕タスク分析とプロトコル解析について予習しておく 180minutes
〔小レポNo.4〕プロトコル解析の結果からUDの必要性について考察する
Total. - - 1780minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

授業後小レポート レポート 学期末試験 Total.
1. 0% 0% 20% 20%
2. 10% 0% 0% 10%
3. 5% 0% 20% 25%
4. 5% 40% 0% 45%
Total. 20% 40% 40% -
Evaluation method and criteria
小レポート(3回)20%、大レポート(1回)40%、試験 40%
小レポート3回(棒落とし、OWAS法、高齢者疑似体験)
大レポート1回(SD法)
試験60点のレベル:問題集(授業内で紹介)が確実に正解できる
レポート60点のレベル:定められた手順で結果を出している
Feedback on exams, assignments, etc.
ways of feedback specific contents about "Other"
Feedback in outside of the class (ScombZ, mail, etc.)
Textbooks and reference materials
〔教科書〕横溝克己・小松原明哲、エンジニアのための人間工学 改訂第5版、日本出版サービス、2014
〔参考書〕岡田有策、ヒューマンファクターズ概論 慶應義塾出版会、2005
人間工学専門資格認定試験ガイドブック(電子版)https://www.ergonomics.jp/official/page-docs/product/newsletter/guidebook2020.pdf
Waldemar Karwowski, Marcelo Marcio Soares, and Neville A. Stanton, Human Factors and Ergonomics in Consumer Product Design : Methods and Techniques,ISBN9781420046281EBOOK ISBN9781420046298
https://ebookcentral.proquest.com/lib/shibaura-it/detail.action?docID=726854
Prerequisites
LMS(Scomb)を使用する
演習は指定されたグループで行う
Office hours and How to contact professors for questions
  • 在室時随時 オフィスアワーが望ましい 前期 月曜11:00-13:00、後期 火曜11:00-13:00
Regionally-oriented
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
  • Course that cultivates a basic problem-solving skills
Active-learning course
More than one class is interactive
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicable
Applicable 担当教員は,博士課程在学中にインターフェース設計および評価を専門とするベンチャー会社で非常勤として働いたことがあり,特に,行動観察,発話思考法についてエキスパートとともに調査に携わり,大企業の製品設計と製品評価にふれてきた.実務経験より得られたノウハウにより授業を補完することで,基本にたちかえりながら,より実践的な知識と技術を伝える.
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
  • 3.GOOD HEALTH AND WELL-BEING
  • 9.INDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE
  • 12.RESPONSIBLE CONSUMPTION & PRODUCTION
Last modified : Sat Sep 09 08:14:08 JST 2023