科目情報
R1231000
環境システム応用演習A / Workshop on Planning, Architecture and Environmental Systems A
教授 鈴木 俊治
教授 石川 裕次
教授 市川 学
教授 磐田 朋子
さらに教員を表示..
教授 片岡 誠
教授 KATRAMIZ TAREK
教授 作山 康
教授 澤田 英行 この授業の2018年度のアンケートを参照
教授 真保 晶子
教授 袖野 玲子
教授 田口 博之
教授 中村 仁
教授 増田 幸宏
教授 松下 希和
教授 山㟢 一也
教授 吉岡 剛
准教授 持永 大
講師 大串 辰雄
講師 國分 昭子
講師 西田 武人
講師 古川 達也
講師 山口 志保子
講師 綿貫 建

水谷 晃啓
授業の概要
 本授業は、建築デザイン、都市・地域プランニング、環境システムの3つの分野を横断的・複合的に関連付け、実践的、体験的に学修する演習科目であり、特定の地域を対象に固有の問題を考え、課題を抽出し、その具体的な解決策を見出すPBL: Project-based learningである。
 各種の発想技法・システムズアプローチ・モデル化・フィールドワーク・チームデザインなどの手法を援用し、デザイン/エンジニアリングの両側面から建築・都市・環境を統合的に捉え、地域課題の解決策として建築デザイン(建築設計、構造設計、環境・設備設計)案を導出し、企画提案書にまとめ、プレゼンテーションすることを学ぶ。
 1年、2年、3年前期までに各分野の講義・演習科目において修得した調査・分析・計画・設計を総合的に実践するものであり、4年次の総合研究への契機とする。
 建築士試験指定科目①「建築設計製図」に該当することから、すべての履修者は要求される建築設計図書を作成し提出しなければならない。
授業の目的
 本授業の目的は、建築・都市・環境を、ハードが先行しやすい従来の捉え方だけではなく、人・コトといったソフトな面も含めたシステム・オブ・システムズとして捉え(システム思考)、持続可能なまちづくりのための三つの基礎的な設計技量を修得することにある。
 一つ目は、地域社会の課題解決に貢献する意識をもって、異なる価値観、知識、技術を持つ人々との協働活動において自らの意見を出し主体的にコミュニケーションできること(サービスラーニング)。
 二つ目は、様々な事象が相関するインターアクティヴな問題を解決するために、各種の発想技法とシステムズアプローチ・モデル化・フィールドワークなどの手法を援用しPDCAを繰り返してより良い解決策を見出すこと(デザインシンキング)。
 三つ目は、持続可能なまちを実現するグリーンインフラ・エンジニアリングの基礎的な技術を理解し、自らのデザインに反映させることである。
達成目標と学修・教育到達目標との対応

達成目標 学修・教育到達目標との対応
1. 特定の都市(地域)問題の調査・分析、問題発見・課題抽出、目標設定、代替案設計、評価、意思決定を実践し各検証結果を記録し、総合的な解決策(調査・企画・建築デザイン提案)を平・断・立面図、透視図、概念図、文章などで表現・伝達することができる
A-1
,
A-2
,
C-2
,
D-3
,
G-2
2. システム工学手法、アンケート調査、RESAS、指定統計、GIS、分野別検証手法を理解し、各チームの個別の問題発見に援用することができる
D-1
,
D-2
,
D-3
,
G-1
,
G-2
3. 異なる価値観、知識、技術をもつ人々とコミュニケーションし、内容を整理・分析し文書化できる
A-2
,
F
,
C-2
,
G-1
,
G-2
4. チームで共通の目的を掲げ、活動計画書を作成した上で計画的に協働活動ができる
E
,
F
,
C-2
,
G-1
,
G-2
5. 第三者、初見者に分かりやすく伝わるよう工夫された(提案主旨、検証手順・方法、具体的提案、効果、課題などを視覚的に示した)企画提案書及び明確で、論理的な口述によって適切な報告、プレゼンテーションができる
H-1
,
A-2
,
C-2
,
G-1
,
G-2
達成目標との対応・割合

建築設計提案書 レポート(1) 調査・分析 レポート(2) 企画立案 プレゼンテーション 取り組み姿勢 合計
1. 30% 2% 32%
2. 10% 5% 5% 2% 22%
3. 5% 5% 5% 2% 17%
4. 5% 5% 5% 2% 17%
5. 10% 2% 12%
合計 50% 15% 15% 10% 10% -
授業で使用する言語
日本語
授業計画

授業計画 授業時間外課題(予習および復習を含む) 必要学習時間
1. ガイダンス 建築・都市・環境・社会が抱える問題
授業方法とチームの編成、チームミーティング
教科書の通読と授業方針の理解 120分
アンケート(希望専門エリア)によるチーム編成 30分
2. システム工学的手法による問題発見(1)
目的分析1(BS・KJ法を用いた討論、問題発見と具体的テーマの発掘)
ガイダンスと教科書熟読による問題意識の整理 180分
3. システム工学的手法による問題発見(2)
目的分析2(テーマの動機・目的、解決方法・スケジュールを明示)
前回授業での討論の考察と問題点の整理 180分
4. 都市・地域問題の調査・分析(1)
現況分析(対象地域・場所の特定と関連情報の調査・分析・整理)
前回授業での討論の考察と問題点の整理 180分
5. 都市・地域問題の調査・分析(2)
ニーズ分析(5W1Hで具体的なニーズを顕在化)
前回授業での討論の考察と問題点の整理 180分
6. 都市・地域問題の調査・分析(3)
設計与件まとめ(プログラム策定に必要な要求事項の整理・組み立て・ドキュメント化)
前回授業での討論の考察と問題点の整理 180分
7. 調査・分析のまとめと提案方針策定(1)
提案方針策定1(具体的な提案に向けた建築デザイン方針書作成)
前回授業までのドキュメントの考察と方針書作成 180分
8. 調査・分析のまとめと提案方針策定(2)中間報告会と講評
提案方針策定2(具体的な提案に向けた建築デザイン方針書作成とプレゼンテーション)
前回授業までのドキュメントの考察と方針書作成、発表準備 300分
9. 解決策の提案検討(1)   
プログラムの具体化1(居住・地域・都市環境の創出、建築と地域の関連付け)
前回授業までのドキュメントの考察と更新 180分
10. 解決策の提案検討(2)
プログラムの具体化2(居住・地域・都市環境の創出、建築と地域の関連付け)
前回授業までのドキュメントの考察と更新 180分
11. 解決策の提案検討(3)
企画・設計提案内容の検証(居住・地域・都市環境の創出、建築と地域の関連付け、居住環境評価、社会状況との関連考察)
前回授業までのドキュメントの考察と更新 180分
12. 解決策の提案検討(4)
提案主旨・内容・デザインプロセス・解決方法・適用技術の適確な説明
第三者に伝わるプレゼンテーションのための準備 180分
13. 解決策の提案検討(5)
提案主旨・内容・デザインプロセス・解決方法・適用技術の適確な説明
第三者に伝わるプレゼンテーションのための準備 180分
14. 発表会と講評
調査・企画・建築設計提案書
第三者に伝わるプレゼンテーションのための準備とリハーサル 300分
合計 - - 2730分
評価方法と基準
成績評価は以下の割合で総合的に評価する
・提出された建築設計提案書の成果:50%
・検討手順・検証方法・適用技術の評価:30%
・プレゼンテーション:10%
・授業への出席状況:10%、5回欠席で「D」となるので注意
上記すべての課題を期限通り提出し、かつ欠席4回以下とすることで合格点「60点(100点換算)」とする。
試験・課題等のフィードバック
フィードバック方法 「その他」の具体的内容
授業内でフィードバックを行います。
教科書・参考書
教科書:『都市をつくりかえるしくみ』彰国社
『システム工学 問題発見・解決の方法』オーム社
参考書:『システム×デザイン思考で世界を変える』日経BP社
建築・都市・環境・社会科学各エリアから適宜提示。
履修登録前の準備
教科書『都市をつくりかえるしくみ』を熟読し、質問事項と自らの意見をまとめる。
3年前期「環境システム総論」(必修)と密接な関連あり。卒業要件として、「環境システム応用演習A」または「環境システム応用演習B」のいずれかを履修し、単位を取得しなければならない。
CAD(三次元オブジェクトCAD)、シミュレーションソフト(建築・都市・環境・社会科学各エリアで指定)の操作を修得していること。
オフィスアワー、質問・相談の方法
  • 毎週月曜日12:45〜13:00もしくはメールで対応。
  • 面談が必要な場合はメールにて担当教員とスケジュールを調整すること。
地域志向
地域連携PBL
社会的・職業的自立力の育成
  • 知識活用力を育成する科目
  • 対人基礎力を育成する科目
  • 対自己基礎力を育成する科目
  • 対課題基礎力を育成する科目
アクティブ・ラーニング科目
能動的な学修への参加による授業が大部分
実務経験のある教員による授業科目
実務経験 具体的内容
該当する 建築産業において、建築設計、構造設計、環境・設備設計に従事してきた教員陣がその経験を生かし、地域・社会の課題解決のための建築に向けた、心構え、設計手法、環境創生技術、横断的問題解決方法を教授する。
SDGs(持続可能な開発目標)関連項目
  • 1.貧困をなくそう
  • 2.飢餓をゼロに
  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう
  • 6.安全な水とトイレを世界中に
  • 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 10.人や国の不平等をなくそう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任 使う責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 14.海の豊かさを守ろう
  • 15.陸の豊かさも守ろう
  • 16.平和と公正を全ての人に
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう
最終更新 : Fri Jun 28 16:44:34 JST 2024