建築物はそれを利用する人々の安全及び財産を守らなければならない。とりわけ地震・台風・津波など、あらゆる自然の脅威にさらされる我が国においては、その構造をいかに計画するかは建築物の方向性を決定しうる非常に重要な意味を持っている。構造計画とは、設計プロセスにおける初期段階であり、ここで決定された方針が建築物の構造性能をほぼ決定するといっても過言ではない。空間と構造の合致した優れた構造計画を行うためには、荷重・材料・構造システム・法規・施工性・経済性など関連する広範な知識に立脚した豊かな発想や確かな先見性が設計者には求められる。本講義では構造計画の考え方及び検討を進める際に必要な様々な知識を、実例を交えながら解説する。
| Goals and objectives | Course Outcomes | |
|---|---|---|
| 1. | 建築における構造の位置付けおよびその重要性を理解し，説明することができる |
3. ,
4.
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| 2. | 建築に使用される構造材料の特徴を理解し，説明することができる |
3. ,
4.
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| 3. | 構造設計に考慮される荷重について理解し，説明することができる |
3. ,
4.
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| 4. | 代表的な構造形式の特徴や構造設計の概念を理解し，説明することができる |
3. ,
4.
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| 5. | 軸組木構造における必要壁量およびその適正配置について理解し，説明することができる |
3. ,
4.
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| レポート | 期末試験 | Total. | |
|---|---|---|---|
| 1. | 0% | 30% | 30% |
| 2. | 0% | 12% | 12% |
| 3. | 0% | 15% | 15% |
| 4. | 0% | 30% | 30% |
| 5. | 13% | 0% | 13% |
| Total. | 13% | 87% | - |
| Class schedule | HW assignments (Including preparation and review of the class.) | Amount of Time Required | |
|---|---|---|---|
| 1. | 概論 科学と技術／工学と理学／構造の歴史 構造設計とは 建築設計における構造の役割／構造性能について／構造設計の流れ |
「建築とは何か？」の問いに対する個人的な見解を用意する | 40分 |
| 構造設計の役割について理解する | 90分 | ||
| 2. | 材料と形 構造材料の特性／材料の性能比較／構造形式と構造種別 |
第１回講義における配付資料の第３章までを熟読する | 60分 |
| 構造材料の特性を理解する | 90分 | ||
| 3. | 構造設計荷重１ 荷重と外力／固定荷重と積載荷重／積雪荷重／風圧力 |
第２回講義における配付資料の第４章を第５節まで熟読する 参考書p.1に目を通す |
60分 |
| 構造設計荷重について理解する | 90分 | ||
| 4. | 構造設計荷重２ 地震力 |
第３回講義における配付資料の第４章第６節を熟読する | 60分 |
| 地震荷重について理解する | 90分 | ||
| 5. | 構造解析 力の流れ／構造物のモデル化／応力解析法について／材料のモデル化 |
第４回講義における配付資料の第５章を熟読する 参考書pp.2-3に目を通す |
60分 |
| 構造物のモデル化の考え方について理解する | 90分 | ||
| 6. | 地盤と基礎 地盤の種類／地盤調査／基礎の種類と設計／地盤に関連したトラブル |
第５回講義における配付資料の第６章を熟読する 参考書pp.4-15に目を通す |
60分 |
| 地盤と基礎の概要を理解する | 90分 | ||
| 7. | 木構造 種類と特徴／木材の接合法と力学的性質／壁量とその配置について |
第６回講義における配付資料の第７章を熟読する 参考書pp.16-33に目を通す |
60分 |
| 木構造の特徴を理解する | 90分 | ||
| 壁量に関するレポートを作成する | 300分 | ||
| 8. | 鋼構造 種類と特徴／構造用鋼材の形状と種類／鋼材の接合法と力学的性質 |
第７回講義における配付資料の第８章を熟読する 参考書pp.34-45に目を通す |
60分 |
| 鋼構造の特徴を理解する | 90分 | ||
| 9. | 鉄筋コンクリート構造 種類と特徴／材料の力学的性質／破壊形式について |
第８回講義における配付資料の第９章を熟読する 参考書pp.46-54に目を通す |
60分 |
| 鉄筋コンクリート構造の特徴を理解する | 90分 | ||
| 10. | 特殊コンクリート構造 鉄骨鉄筋コンクリート構造／プレストレストコンクリート構造／プレキャストコンクリート構造 |
第９回講義における配付資料の第10章を熟読する 参考書pp.55-75に目を通す |
60分 |
| 特殊コンクリート構造の特徴を理解する | 90分 | ||
| 11. | 地震被害 過去の地震による建物被害／耐震規定の変遷 |
第10回講義における配付資料の第11章を熟読する | 60分 |
| 過去の地震による建物被害について，思うところを整理する | 120分 | ||
| 12. | 保有水平耐力 必要保有水平耐力について／構造特性係数について／構造的バランスの確認 |
第４回講義内容が理解できていることを確認する | 60分 |
| 保有水平耐力の考え方を理解する | 180分 | ||
| 13. | 総括 耐震・免震・制振／質疑応答 |
本講義に対する質問があれば準備する 参考書pp.78-79に目を通す |
100分 |
| 講義内容すべてについて復習する | 180分 | ||
| 14. | 期末試験および解説 | 本講義で学んだことのすべてを復習する | 180分 |
| Total. | - | - | 2660分 |
レポートおよび期末試験による総合評価（レポート15点，期末試験100点として集計し，得点率６割以上が合格）
注）履修登録修正期間中に取り消し手続きを取ることなく履修を放棄しないこと
注）履修登録修正期間中に取り消し手続きを取ることなく履修を放棄しないこと
| ways of feedback | specific contents about "Other" |
|---|---|
| 授業内と授業外でフィードバックを行います。 |
- 講義後の昼休みを利用して質問することが望ましい（必要とあらば，メールやScombZ／LMSによる問い合わせにも応じる）
- Non-social and professional independence development course
| Work experience | Work experience and relevance to the course content if applicable |
|---|---|
| Applicable | 国の行政機関の附置研究所での勤務経験を活かし，建築構造の基規準に関する基本的な知識について解説する。 |
Last modified : Sat Mar 15 04:07:44 JST 2025