Course title
S0461000,S04610023
Building Construction Planning 1

KANISAWA Hirotake
Course description
構工法とは、設計の立場で建物の構成を考える構法とものづくりの立場でその実現方法を考える工法を一元化した言葉である。設計にものづくりの観点を加え早期にディテールまで検討することは、技術が高度化した現代、そして未来のスタンダードであり、それを先取りした考え方を身につけるのが本授業の目的である。具体的には、構造特性や材料の特質、ものづくりの方法論が建築のディテールにどのように表れるかに始まり、建築の用途や特質、かたちと構工法の関係を理解できるようにする。
Purpose of class
構法とは、建築計画的な設計意図を実際の建物として実現するための技術、工法とは、構法を実際に造り上げるための実践技術であり、これらを一体化した概念が構工法である。つまりは、従来のように建築をデザインや計画と技術に区分するのではなく、これらを総合的に考えなければ良い建築は出来ないという考え方である。この授業は、まずは、プロとしての建物の見方を知り、その背景にある設計・デザイン上の意図、建物性能上の意味、多様な建築のプログラミング手法を構工法を通して理解することを目的する。
Goals and objectives

Goals and objectives Course Outcomes
1. 木造、RC造、S造の建物の成り立ち(構工法)を理解し、正しく説明することができる。
4.
2. 構工法と材料、構造の関係を理解し、正しく説明することができる。
4.
3. フリーハンドで基本的な建築のディテールを描くことができる。
4.
4. 部材の勝ち負け、逃げ、納まりなどを理解し、説明・図示することができる。
4.
5. 建築ものづくりの基本を理解し、デザインと構工法の関係を適切に説明することができる。
4.
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

授業内レポート レポート 期末試験 Total.
1. 4% 2% 10% 16%
2. 4% 3% 10% 17%
3. 7% 1% 15% 23%
4. 5% 3% 15% 23%
5. 5% 1% 15% 21%
Total. 25% 10% 65% -
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. ガイダンス:構工法から建築をみることの意義、ディテールをみることの意義について考える。 これまでの設計課題、見聞した建築について、どのように建築を見て、評価したかを考えてくる。 100分
2. 構工法から建築を考える1
建築というものづくりの特質を知る。
有名建築の構工法について調べてみる。 100分
3. 構工法から建築を考える2
建築のディテール、納まりとその意味や意図、機能や役割を知る。
構造の基礎で習った内容を復習しておく 100分
4. 構工法から建築を考える3
建築デザインと構造のせめぎ合い、細いことと細く見えることの違い、勝ち負け、隅の処理方法などについて知る。
構造力学で習った内容を復習しておく 100分
5. 構工法について考える1
建築の最小単位、空間の最小単位、柱の立て方から構工法を考える。
構造力学、材料学で習った内容を復習しておく 100分
6. 構工法について考える2
建物を設計する前提として、面のつくられ方とその背景を知る。
授業で扱ったのと類似の構工法を用いた有名建築を調べてみる。 100分
7. 構工法について考える3
建築材料、重量物の支持方法、水平力への抵抗の観点から構工法を考える。
授業で扱ったのと類似の構工法を用いた有名建築を調べてみる。 100分
8. 建築の成り立ちと構工法1
建築材料と構造方式の組合せの観点から建築の形態、構工法の種別を考える。"
建築材料で習ったコンクリートの特質について復習しておく。 100分
9. 建築の成り立ちと構工法2
RC建物のつくられ方、型枠の構成、打放しコンクリートのデザインと施工上の留意点等、設計者が知っておくべき知識を学ぶ。
打放しの有名建築について調べておく。 100分
10. 建物の成り立ちと構工法3
S造建築の構成、接合方法、耐火、加工技法等、設計者が知っておくべき知識を学ぶ。
日本と世界の超高層建築について調べる。 100分
11. 構工法と建築デザイン1
ラーメン、軸組からトラスまで、設計者が知っておくべき構工法の基本を学ぶ。
世界の大規模競技場や飛行場などの大規模建造物について調べておく。 100分
12. 構工法と建築デザイン2
アーチ、吊り構造について設計者が知っておくべき構工法の基本を学ぶ。
鉄、コンクリート以外の建築について調べておく(ガラス建築など) 100分
13. 構工法と建築デザイン3
張弦梁、膜、その他(テンセグリティ、ペンローズタイル等)、建築デザインとその構工法について設計者が知っておくべき基本を学ぶ。
木構造法の内容を復習しておく 100分
14. まとめと試験
これまでの授業の到達度を確認する。
試験で出来なかったカ所の点検 75分
15. これまで授業で扱った内容を全て復習し、不明箇所を明確にしてくること。
Total. - - 1375分
Evaluation method and criteria
授業内レポートおよび宿題レポート、課題演習による。授業内レポートは原則として毎回出題する。テーマ・課題は授業中に指示する。宿題レポートは、授業期間中に1〜2回程度出題するものであり、グループで調査・考察する内容が中心となる。その上で、授業の総括として試験をおこなう。

以下の配分で満点を100点として採点し、60点以上を合格とする。
授業内レポート・課題演習(30%)+最終試験(60%)+宿題レポート(「すごい建築の発見」)(10%)

60点は、将来の設計、監理、管理実務に必要な最低限の知見を得ることを目標に設定されたものである。
Feedback on exams, assignments, etc.
ways of feedback specific contents about "Other"
Feedback in the class
Textbooks and reference materials
オリジナルの教材を毎回配布する。その他、適宜参照図書を提示する。
Prerequisites
木造建築に関しては「建築製図1」および「木構造法」で基本は理解しているものとみなすので、理解が不十分な学生は事前の復習が必要である。
Office hours and How to contact professors for questions
  • 毎週水曜日昼休み。その他の曜日・時間を希望する場合は、E-Mailにて受け付ける。
Regionally-oriented
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates a basic problem-solving skills
  • Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
Active-learning course
About half of the classes are interactive
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicable
N/A 該当しない
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
  • 9.INDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE
  • 11.SUSTAINABLE CITIES AND COMMUNITIES
  • 12.RESPONSIBLE CONSUMPTION & PRODUCTION
  • 13.CLIMATE ACTION
Last modified : Tue Feb 11 04:11:48 JST 2025